日本の秋のソウルフードと言えば…やはり秋刀魚(サンマ)
- コラム
- 2016年9月15日
日本の秋の味覚
様々な日本のソウルフードが旬を迎える季節
9月に入りすでに半ば。
まだまだ暑い日もありますが、あっと言う間に秋めいてきますよ。
夏が終わると、少し寂しい感じもしますが…
でも、秋は美味しいものがいっぱい!
様々な日本のソウルフードが旬を迎える季節です。
秋の味覚と言えば、鮭、ししゃも、松茸、さつまいも、かぼちゃ、新米、柿、梨、ぶどう、栗…数えきれない程、秋の味覚が存在します。
そして忘れてはならない、秋の味覚の代表と言えば何といっても『秋刀魚(サンマ)』でしょう!
秋刀魚(サンマ)の選び方
秋の味覚の代表『秋刀魚』。
脂ののった旬の秋刀魚を塩焼きにして一杯!というのも最高ですね♪
焼いて食べるとしても、秋刀魚は足が早い(いたみやすい)ので、できるだけ新鮮な秋刀魚を選びたいところ。
選び方としてよく言われるていることは、
- ・背はもりあがり、お腹がどっぷりと太っているもの(全体的に厚みのあるもの)は、よく脂がのっている
- ・口先が黄色くとがっているものが新鮮
- ・黒目の回りが濁らず透明なもの
- ・お腹がしっかりと硬いもの
- ・可能な場合は秋刀魚を尻尾から手で掴んでみて、ピンと立つものは新鮮
ということ。
脂がたっぷりとのった新鮮な秋刀魚を選びたいですね。
秋刀魚を刺身で食べる
『一味唐辛子』の辛味で味を引き締める
秋刀魚のお刺身は、今でこそスーパーでも目にするようになりましたが、前述したように秋刀魚は足が早いので、以前は北海道釧路・根室、宮城県気仙沼・女川等の産地となる地域を除き、刺身で食べる機会はそれ程多くはありませんでした。
(1990年代後半位からは、保存方法や輸送手段の発達により割と身近で食べることができるようになってきました。)
以前、もう20年近く経ちますが、北海道釧路の居酒屋で秋刀魚の刺身を食べたときに、隣の席に居合わせた地元のオヤジさんから『秋刀魚の刺身をいかに美味く食べるか』を教わりました。
それは、醤油と生姜(又はわさび、どちらかお好みで)で頂き、さらに少し飽きてきたら『一味唐辛子』をかけて食べるということ。
試してみると、これが美味いんですよ♪
脂ののった秋刀魚は確かに美味しいのですが、やはり刺身で頂く場合、食べていくうちに若干飽きがきます。そこへ一味唐辛子を適度にかけ、ピリッとした辛味で味を引き締めるという感じですね。
秋刀魚を刺身で食べる
『ニンニク』で程好くアクセント
ただ、そのとき私は、もう一つ別な味わいを若干感じていました。
生姜と醤油、そして一味の辛味…
でも、もう一つ、何か別な味わいを…
うーん、何だろう?普段でも食べている味わい…
もしかすると『ニンニク』か?
と感じたため、居酒屋のご主人に尋ねてみたところ、やはり『ニンニク』でした。ご主人は、生姜におろしニンニクを若干まぜていたのです。
(実はそのオヤジさんも『ニンニク』には気づいていなかったご様子。)
つまり、醤油と生姜(又はわさび、どちらかお好みで)におろし『ニンニク』を少々まぜて頂き、さらに少し飽きてきたら『一味唐辛子』をかけて食べる。
これが当時私が釧路で教わった『秋刀魚刺身の食べ方』です。
それ以来、秋刀魚の刺身を食べる時には、必ずこの『教え』を守っています。
その他、私は試したことはないのですが『コショウ』をかけるという方もいるようです。
今年の秋刀魚は?
今年の秋刀魚は、残念ながら少し値段が高くなるかもしれません…
(例年の2~3倍するという予想も…)
近年は、そもそも日本近海を泳ぐ秋刀魚の量が減ってきていること、中国・韓国等の漁船による遠洋での乱獲もあり、また、秋刀魚漁が始まる8月末・9月上旬にかけて、秋刀魚の代表的な漁場である北海道(釧路・根室方面)や、東北の宮城県(気仙沼・女川方面)を台風が襲い漁に出られなかったこと等もあり、現在は昨年同時期の半分位しか獲れていない漁場もあるとか。
ただ、少しずつ漁獲量が増えてきているという話もあるので、今後に期待したいところですね。