日本初のバー浅草『神谷バー』~日本を代表する逸店

  • 関東

130年以上愛されている日本初のバー『神谷バー』

東京、浅草1丁目1番1号、ここに日本最初のバーがある。

1880年(明治13年)創業の『神谷バー』だ。

実に130年以上、愛され続けているバーだ。多くの文豪たちも愛したという。

浅草ならではの下町情緒溢れるバー

ここまでの情報なら『格式高く、入るのに若干気後れするバー』という感じもするが、決してそうではない。浅草ならではの下町情緒溢れるバーだ。

もっと言うと、大衆的で気さくなビアホールやレストランという感じで、気軽に入ることができる(ちなみに最初のオーダーはチケット制)。
まあその分、昼時は混雑し行列ができることもやむを得ない。
(2階の『レストランカミヤ』、3階の『割烹神谷』は、1階よりも落ち着いた雰囲気。)

神谷バーと言えば『電気(デンキ)ブラン』

また、神谷バーと言えばやはり『電気(デンキ)ブラン』
明治15年に創業者の神谷傅兵衛が生んだカクテルである。
デンキブランのブランはカクテルのベースになっているブランデーのブラン。その他、ジン、ワインキュラソー、薬草などがブレンドされ、その分量だけは未だもって秘伝という。
(そんな強めなカクテルでありながらも、チェイサーには水ではなく、ビールを飲むのが粋らしい…)

肴は、下町のソウルフードとも言うべき『煮込み』の他、昔ながらの洋食メニュー、カニクリームコロッケやデミグラスソースでじっくり煮込んだビーフシチューなどが定番の人気メニュー。

浅草や東京という地域を超えた日本を代表する逸店

また、2011年に本館の建物は国の登録有形文化財に登録され、浅草で最古の鉄筋コンクリート造の建造物となっている。

最近は、単価を高くしながら良いリピーターを増やすために、『老舗』と呼ばれる店舗がその歩んできた『長い歴史』をもっと活用し、さらに格式を高くする等の差別化やブランド化を図る老舗が増えている。それを否定するつもりはなく、このご時世で『老舗』が生き残るためには、むしろ妥当な戦略だろう。
ただ、正直に言うと、入りづらいお店・通いづらいお店が増えているとも思う。

そのような中、歴史があり老舗ながらも気取らず、その下町浅草という大衆的な雰囲気を醸し続けている『神谷バー』

浅草界隈の元気な昭和シニア世代も多く、何かと堅苦しくギスギスとした今の時代の中で、昭和の大先輩達の少しゆるめな雰囲気や人間関係にふれると、何だか少しホッとする。
また、浅草という土地がらもあり、日本全国さらには世界中からこのレトロなバーを求め、様々な世代が訪れている。

もはや、浅草や東京という地域を超えた、日本を代表する逸店の一つである。

※『電気(デンキ)ブラン』は、ぜひ一度は飲んで頂きたい逸品ですが、アルコール感とそのクセが強いと思うので、正直、好みははっきり分かれると思います。ソーダ割りや水割り等、その飲み方にも注意した方がよろしいかと…無理はせず、ビールだけでも『神谷バー』は十分満喫できます。

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