出典:wiki~ハントンライス

金沢のソウルフード『ハントンライス』

  • 石川県

歴史と伝統の街で生まれた洋食『ハントンライス』とは?

加賀百万石の城下町としても知られる石川県金沢市。そんな歴史と伝統の街で生まれた洋食料理が、金沢市民のソウルフード『ハントンライス』。

ハントンライスとは、ケチャップライスの上に、半熟の薄玉子焼きと白身魚のフライやエビフライ等をのせ、タルタルソースとケチャップをかけた洋食料理。
見た目にはそのままで、オムライスにフライがのっているという、ボリューム感あふれる洋食料理である。

金沢市内の洋食店に行くとカレーや他のメニューに迷いながらも、やっぱりハントンライスを選んでしまう、あって当たり前のメニューという金沢市民の声も。まさに金沢市民のソウルフードだ。

カフェやうどん屋さんで提供している店舗もあり、金沢市を中心に石川県内において現在約50軒で提供されている。

また、店舗によってはトンカツやステーキ、から揚げ等をトッピングする店舗もある。さらに近年では、学校給食でも提供されることがあるという。

ハントンライスの発祥と名称の由来

1960年代、金沢の中心地である片町のレストラン『ジャーマンベーカリーグリル』が発祥とされる。

当時の料理長が修行していた頃、ハンガリー料理から『ご飯をパプリカとバターで味付けし、余ったマグロのフライなどを乗せた賄い料理』をヒントに生まれたという。

若者を中心に人気が広がり、その後独立したコックたちも自店でハントンライスを提供していったことから、金沢市内の洋食店に広まったと言われる。

名前の由来は、一般的には『ハンガリーのハンと、フランス語でマグロを意味するトン(thon)をあわせた造語』と言われているが、諸説ある。

ハントンライスの代表格『グリルオーツカ』は観光名所にも近い

様々なメディアで紹介され、ハントンライスの代表格の一つが『グリルオーツカ』。昭和32年創業の老舗洋食店です。
発祥店を気遣ってか、メニューには『ハントン風ライス』と書かれています。
(残念ながら、発祥となった片町のお店は閉店しているようです。)

グリルオーツカは、金沢の観光名所にも近く、金沢城公園や日本三大名園の一つ兼六園、金沢21世紀美術館方面にあります。

その他、金沢の玄関口『JR金沢駅』からですと、『金沢の台所』の異名をもつ『近江町市場』や『長町武家屋敷跡』等もその途中にあります。ちなみに、『ひがし茶屋街』方面からは少し離れますのでご注意。

kenrokuen

金沢で観光と言えば、やはり『兼六園』。後楽園(岡山市)、偕楽園(水戸市)に並ぶ日本三大名園(庭園)の一つです。兼六園では定期的にライトアップする夜の催しも開催しているようです。
(直近のイベント情報:PDFページwebページ)
これからの時期ですと、紅葉も楽しめますね。

金沢駅

昨年2015年、北陸新幹線の開業に伴いリニューアルした金沢の玄関口『JR金沢駅』。日本で唯一、世界で最も美しい駅14選にも選ばれた駅です。
写真は、その金沢駅の兼六園口(東口)を出ると現れる、荘厳な『鼓門(つづみもん)』と、その奥にあるガラス張りの『もてなしドーム』。『鼓門』はその名前のとおり、伝統芸能に使われる鼓をイメージして作られています。
伝統とドームの近代的建築技術という、ある意味相反するものが見事にマッチした駅舎になっています。


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