ソウルフード.jpより

青森・津軽地方で親しまれるピンク色のいなり寿司とは?

  • 青森県

ハレの日ソウルフード

青森県弘前市を中心とする津軽地方で古くから愛されているのが、「津軽いなり寿司」や「青森いなり」とも呼ばれるピンク色のいなり寿司です。

甘辛く煮た油揚げの中には、ピンク・紅色に染まったシャリ・酢飯が詰められており、その見た目がとても鮮やか。実はこの色、刻んだ紅生姜をご飯に混ぜ込んでいるため。

さらに、酢飯にはザラメを使い、甘めの味付けが特徴となっています。

このいなり寿司のピンク色は、見た目の美しさとともに、「ハレの日」にふさわしい華やかさも兼ね備えており、運動会や花見、祝いの席などのごちそうとして地元で広く親しまれています。

家庭で手作りされるのはもちろん、スーパーでも普通に販売されているほど。
特に津軽のハレの日には欠かせないソウルフードです。

桜の名所・弘前公園とともに楽しむ津軽いなり

ちなみに、弘前市にある弘前公園は『桜の日本三大名所』の一つとしても有名です。春の桜とともに、この桜色・ピンク色のいなり寿司がピッタリ!津軽らしい風景の一つかもしれません。

ピンクのいなり寿司に込められた食文化の背景

津軽地方は、古くから米どころとして知られ、稲作が盛んでした。

かつて砂糖が貴重だった時代、ザラメを使った甘い料理は「ハレの日」のもてなしとして特別な意味を持ちました。また、紅生姜で色づけされた赤やピンクは、お祝い事にふさわしい縁起の良い色とされ、場合によっては食紅を加えることもあります。

こうした歴史と食文化が今でも受け継がれ、津軽地方ではピンク色のいなり寿司が愛されています。

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