おしぼりうどん

出典:wiki~おしぼりうどん

長野県・信州と言えば『蕎麦』でしょ?いえいえ『おしぼりうどん』もありますよ

  • 長野県

長野県坂城町の『おしぼりうどん』

長野県・信州と言えば、やはり『蕎麦』が有名。

ところが、その長野県内でも坂城町(さかきまち)を中心とした地域では『うどん』が伝統食として食されているという。

その名も『おしぼりうどん』

辛味大根『ねずみ大根』

『おしぼりうどん』の説明の前に、もう一つ。
この坂城町では古くから栽培し親しまれ、坂城町の特産品としても位置付けられている『ねずみ大根』と呼ばれる辛味大根がある。

おしぼりうどんとは

この『ねずみ大根』のおろしを、布巾やガーゼなどで絞り、その『絞り汁』に、味噌やかつお節、ねぎなどの薬味をお好みで入れ、釜揚げうどん(夏は冷やしうどんもあり)を浸けて食べるのが『おしぼりうどん』である。

大根『おろし』ではなく、その『絞り汁』を使うところが特徴的で、この『絞り汁』で食べるところから『おしぼり』うどんと呼ばれる。

また『ねずみ大根』は相当辛く、あまりの辛さに少しむせながら食べる人もいるが、その辛さの後には、ほのかな甘味を感じるという。
地元ではこれを『あまもっくら』と表現する。

蕎麦ではなくうどんの理由

では、なぜ『蕎麦』ではなく『うどん』なのか?
明確な回答は発見できなかったが、大よそは次の理由にあると考える。

坂城町やその隣町の千曲(ちくま)市には『千曲川』が流れており、この周辺地域は千曲川がもたらす肥沃な土地により小麦・米の二毛作が可能であり、それにより『うどん』を食べる文化が発達したと言われる。

また、長野県・信州にはもう一つのソウルフード『おやき』がある。
つまり、長野県には小麦粉を使う伝統的な『粉物文化』があり、そう考えると『蕎麦』ではなく『うどん』として提供される理由もわかる気がする。ちなみに、現在でも千曲市の小麦粉の消費量は、全国平均を大きく上回っているという。

もっとも『うどん』ではなく、『蕎麦』を使った『おしぼりそば』を提供している店舗もある。
(好みにもよるが『ねずみ大根』の辛さには、甘味を感じる『うどん』の方が合うという意見もあるが…)

  • ・『千曲(ちくま)川』は、新潟県及び長野県を流れる日本一長い川『信濃川』のことで、長野県側では『千曲川』と呼ばれる。
  • ・今回『おやき』について調べたところ、長野県のソウルフード『蕎麦』と『おやき』、そして上述の『なぜうどんなのか?』というその理由には、地理的な要素が大きく関係していることが判明。詳細は後日。

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